古都の香にひたる宿 会席料理の美と味 width=497

奈良県奈良公園【菊水楼】

 菊水楼は、奈良ではずいぶん古くから名の通った旅館である。明治初年に創業したころは、奈良ホテルもなく、内外の観光客を一手に引き受けていたという、その明治の迎賓館の面影が玄関や大広間に生きている。一時料亭風な営業に切り変えたためか、会席料理の真髄を盛り込んだ夕食は日本料理の美学を味わうようなできばえである。

 格調のある部屋に泊まって、興福寺の朝な夕なの静寂にひたり、奈良の味をかみしめてこそ、奈良らしさを知るひとときではなかろうか。

 もともと、菊水楼は、興福寺の宿坊興善院の歴史を受け継いだものらしい。まめな主人の岡本博行さんは、「真のおもてなしは足を運ぶもの」と一日中廊下を跳び回っている。やはり、主人が従業員と一緒にかけずり回るような宿は、どこか違うものである。

 旅に出て、心うたれるのは人の情に出会ったときというが、千数百年の古都の香を知るには、ぜひ菊水楼の料理の心ともてなしを加味した奈良歩きをおすすめしたい。

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施設情報

住所 〒630-8301奈良県奈良市高畑町1130
TEL 0742-23-2001
URL http://kikusuirou.web.fc2.com/
交通 近鉄奈良駅より車で5分 JR関西本線・奈良駅より車で10分
西名阪自動車道天理ICより約8Km
建物 木造3階建
客室数 16室(バス・トイレ付8室 トイレ付き2室)
風呂 大浴場1(交替制)/0
チェックタイム イン16時、アウト10時
宿泊料 36,750円~63,000円(税込)
MAP
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