伝統の湖東の食文化を守る 華が際立つ料理旅館 width=497

滋賀県彦根【やす井】

 湖東や湖北には昔から料亭が栄えた。やす井はその伝統を引き継ぐ明治2年に料亭として創業の名店である。

 「やす井」の大きなのれんをくぐると里山の木々や山野草に覆われた石畳の小径が玄関まで30メートルも続く。昭和30年代まで調理場や納戸で使われていた水屋や朝鮮箪笥などの古い調度品が、インテリアあるいは小物入れとして随所に置かれ、館内数十カ所に生けられているという四季折々の花とともに、目と心を癒してくれる。畳廊下で結ばれた客室はそれぞれ雰囲気が異なり、なかでも大庄屋造りの「いろりの間」は一番の人気とか。

 料理は月に三度変え、それも三種類ずつ九つの献立を用意するという。名物鮒寿司や近江牛は通年ある。それでは小鮎は何時が一番美味しいか、カモはどうか。季節のものを旬に先駆けて献立に加えるよりも、最高の時期を待って料理に盛り込む。献立が幾通りにもなるはずだ。庭には62種の花の草木が植えられ、年間を通じて花が切れることがない。

 先代の安井さんには、表に出る従業員は全てスターであるべき、華があり輝いていなくてはならない、との哲学がある。今、娘のちなみさんが女将としてスターの頂点にいる。先頭に立ってお客様を迎えながら、料亭旅館としての「やす井」を守っていこうとしている姿は輝いて見える。

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施設情報

住所 〒522-0082滋賀県彦根市安清町13-26
TEL 0749-22-4670
URL http://www.ryoutei-yasui.jp/
交通 JR琵琶湖線彦根駅より車で5分(予約により送迎あり)
名神高速彦根ICより約10分
建物 鉄筋木造2階建
客室数 9室(全室バス・トイレ付)
風呂 大浴場2/0
チェックタイム イン14時、アウト11時
宿泊料 31,500円~50,000円(税込)
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